- LP
Squarepusher
Kammerkonzert
Warp
- Cat No.: WARPLP417
- 2026-04-10
オリジナル・リリースから10年以上もの期間、CDやLPはもちろん、ストリーミングやダウンロード配信も行われていなかった本作が、リリースからちょうど25年目に再発された!!!スクエアプッシャー本人が監修した今回のリイシュー盤の音源は、オリジナルのDATからリマスター、同時期にリリースされたEP作品『Squarepusher Plays…』のBサイドに収録された2曲「Theme From Goodbye Renaldo」と「Deep Fried Pizza」も収録。
16ページ・ブックレットでは、制作当時を振り返るセルフライナーノーツや、使用機材の情報を含む本人による各曲解説、当時の貴重な写真やメモが掲載され、キャリア初期の背景を解き明かす内容となっている。初期衝動と卓越したベースプレイ、 ...もっと読む (コンピューマ)ジャズとエレクトロニクスの革新的融合による唯一無二の記念碑的衝撃的デビューアルバムにして、その後の音楽シーンに多大なる影響を与えた不朽の大名盤が遂にリマスタリング完全版として再発された!!!クリアーヴァイナル2LP+クリアヴァイナル10インチ+LPサイズ16Pブックレット+DLコード付き。 (コンピューマ)
Track List
スクエアプッシャー5年ぶりとなる最新アルバム『BeUp A Hello』から、先行シングル「Vortrack」が緊急リリース!!WARP30周年を記念してNTSで放送されたWXAXRXP SESSIONSの中でも話題を呼んだハードコアなブレイクビーツ・セット内ですでに披露されていた本作はBPM160高速アシッド・ジャングルが歪にパルスするキラー・トラックA1「Vortrack (Fracture Remix)」(sample1)、Side-Bには、トム・ジェンキンソン本人による疾走感そのままに更にスピードアップBPM170超え超高速エレクトロ・アシッディ危険すぎる高速ジャッキンなセルフ・リミックス「Vortrack」(sample2)を収録。中盤以降の高揚爆発暴れん坊ぶりもスゴイ!!!DLコード付き。数量限定盤。 (コンピューマ)
Track List
ジャズやフュージョンを軽く超えた、シンフォニックにプログレッシュヴに音楽性を伴って成立させているトム・ジェンキンソンの才能に脱帽。ひしゃげた狂おしく荒々しい凶暴なビート&ブレイクビーツに、超絶の演奏力と展開の圧倒的完成度。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)
78本指のギタリスト・ロボに、22個のドラムを叩くドラマー・ロボにいって構成されたロボット・バンド Z-Machineと、トム・ジェンキンスことスクエアプッシャーのコラボレーションによるコンセプチャルな新しいマシーン・ミュージックが誕生した。5曲収録のEP超絶不器用器用なロボットの切なさにもグッとくる。ある種のレクイエムにも聞こえてくる。デジタルデータ・ダウンロードコード付き。 (コンピューマ)
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スクエアプッシャーこと鬼才トム・ジェンキンソンが、最新アルバム『Kammerkonzert』を〈Warp Records〉よりリリース。黒曜石のように硬質で超高速のベースプレイ、凶暴なオーケストラ・サウンド、そしてプログレッシヴ、アンビエント、エレクトロニック、実験音楽を縦横無尽に横断する急旋回の連続--その名の通り“室内協奏曲”を掲げながら、音楽構造そのものの限界へと踏み込む野心作だ。
唯一無二のハードコア・レイヴ/エレクトロニック・プロデューサーであり、実験的ミュージシャン、そして未来的フュージョンの開拓者であるスクエアプッシャー。その30年に及ぶキャリアは、宝石のような作品群で埋め尽くされている。衝撃のデビュー・アルバム『Feed Me Weird Things』(1996年)、 ...もっと読む異次元のコンクレート・ジャズを提示した『Ultravisitor』(2004年)、超絶技巧のベースプレイが堪能できる『Solo Electric Bass 1』(2009年)、さらには『Music for Robots』(2014年)まで、現代音楽においてこれほど広範な領域を確かな足取りで横断してきたアーティストは稀有だ。その彼から新たに届けられた最新作は、ほぼ全パートを自身で演奏した驚異的な“室内協奏曲”だ。
本作『Kammerkonzert』は、プロデューサーとしてのみならず作曲家としての力量を強烈に示す作品でもある。目まぐるしく展開する構成は、フランスのプログレッシヴ・ロック・バンド、マグマ(「K1 Advance」)、ウェザー・リポートの『Body Electric』期の流れるようなフュージョン(「K2 Central」)、エンニオ・モリコーネが手がけた血塗られたジャッロ映画のサウンドトラックを想起させる瞬間もある(「K7 Museum」)。さらにUKジャズ・シーンとのクロスオーヴァーも感じさせる(「K3 Diligence」)、シュトックハウゼンの大作『Mantra』のリング・モジュレーション・ピアノや、ブライアン・イーノがデヴィッド・ボウイと作り上げたアンビエントの空気感(「K11 Tideway」)まで、多層的な影響が交錯する。
だが、それらは決して引用やオマージュに留まることはない。すべての楽曲は、ジャンルや様式に当てはめられる前に変形し、消え、再構築される。歯車やマイクロチップが高速で組み替えられる自己再構築装置の内部を覗き込むかのように、聴き手はやがて全体像が浮かび上がる瞬間へと導かれていく。
“オーケストラ作品”という言葉が喚起する成熟や格式とは、本作は無縁だ。生ドラム、エレクトリック・ベース、ギター、そして複雑なサウンドライブラリが共存し、伝統的な記譜法では捉えきれないリズムと質感を実現する。
当初は室内楽団との共演を想定していた本作だが、度重なる出来事を経て、結果的に自身が全パートを演奏する形へと昇華した。これはクラシックでもなければ、従来のエレクトロニック作品でもない。そのどちらとも異なる、新たなフォルムである。
タイトルの『Kammerkonzert』はドイツ語で“室内協奏曲”を意味するが、その硬質な響きは作品の音響的戦闘性をも示唆している。音楽構成の極限を内側から押し広げる、悪戯心に満ちた挑戦。ブレイクビーツと弦楽四重奏という危うい組み合わせすら成立させるその姿勢こそ、本作の核心である。